年上のスタッフに対する会話(スタッフ育成に携わってほしい)
・Iメッセージ承認を活用した例
○○月○○日 業務終了後
- 師長:
- ○○様の退院時サマリーを読ませて頂きました。
プライマリーナースとして、ナースオーダー(看護計画の具体策)を始めてから、最初の患者様でしたが、いかがでしたか? - 看護師:
- 今まで看護計画、問題リストを返して、自分なりの看護を計画してきたつもりでしたが、今回、具体的にオーダーとして、プライマリーナースが主体としたナースオーダーを出し、看護を転換していくということが、初めての経験でしたので、戸惑いました。
- 師長:
- どういうところが戸惑ったのでしょうか?
- 看護師:
- 全てに戸惑いましたね。しかし、実際にまずはやってみようとしてみると、NSのオーダーとして、具体的に出すと、他のNS間の伝達がスムーズにいき、統一したケアができるという確信がもてました。個別性をだすのには、とてもいい方法だとも思います。しかし、NSの実力が反映されやすいので、そのフォロー体制が大切だということに改めて気づきましたね。この方法が定着すれば、申し送りも現在の時間の半分になるのではないか、廃止できるのではないかとも考えます。
- 師長:
- それはいいですね。これだけ沢山のことを考えることができるKさんを見ることができて私はとても嬉しいです。まだ他にもありますか。
- 看護師:
- それと、いかにスタッフ間の協力とカンファレンスの重要性・必要性もよく分かりました。一人の患者様に対して、こんなにも力を入れて、知ろうとしたことはなかったし、自分の看護を見つめ直したことはなかったと思います。患者様が、「私の看護師さんはAさんだから・・・」と他の方々に言っていらっしゃるのを聞いて、私もとても嬉しく聞かせていただきました。
- 師長:
- 患者様がKさんを信頼しているのがよくわかりました。
患者様や若いスタッフにKさんの経験と知識が活かされていることがよく伝わったと思いますがどうですか? - 看護師:
- ありがとうございます。新しいことをするのは年齢的にも難しいですが、仕事をするのが楽しくなってきました。
- 師長:
- 楽しい!いいですね。
- 看護師:
- 待っていてくれる患者様がいるということ、それから他のスタッフと共に仕事をすることができることを嬉しく思います。こんなに仕事が楽しくなってきたことが今まではありませんでした。
- 師長:
- とてもいいことですね。Kさんにひとつ提案があるのですが、言ってもいいですか?
- 看護師:
- はい。
- 師長:
- 今のその気持ちを若いナースにも伝えて欲しいのです。Kさんの看護を通しての知識と経験を活かして、育成に携わってほしいと思っているんです。
- 看護師:
- 今の楽しい気持ちを伝えることは可能だと思います。今までは、若い人達と接していくのは疲れるだけと思っていましたが、現在のやり方だとできそうな感じがします。
- 師長:
- Aさんにぜひお願いします。Kさんに私がサポートできることがありますか?
- 看護師:
- いきづまったり、分からなくなった時には、話を聞いてください。違うなと思った時も、遠慮せずに直接私に言ってほしいと思います。アドバイスしてください。私は師長の考え方がとても好きです。だからその手伝いもできるならしたいと思っています。
- 師長:
- ありがとうございます。Aさんと一緒に仕事ができて、私もなにより心強いです。いっしょにやりましょう。
*注) Iメッセージ
Iメッセージ承認は、自分に対する相手の影響(力)を口に出して伝えることです。
実際には、「あなたの仕事ぶりを見ていると、私までやる気になります」「(私は)あなたの仕事ぶりを見ている、私までやる気になります」「(私は)あなたの元気な声が、職場を活気づけて(いると思)います」「君が6ヶ月連続目標達成だと僕までやる気になるよ」となります。Iメッセージは、非常に強いメッセージ性を持っています。


